Loitad Memo

メモ程度の感想です。

fall asleepとSpicaの話

デスマに次ぐデスマをやり過ごしつつ、春のうちにいくつか曲をリリースできたので、リリースした曲について少し話したいと思います。

 

1. fall asleep

https://soundcloud.app.goo.gl/Uw3j4buc9yRijXfZA

この曲は三ヶ日に勢いでspitfire audioのchember stringsを購入したことに伴って出来ました。

曲調に関しては、97〜03年あたりの声優アルバムにありそうなピアノ伴奏曲の雰囲気を意識しつつ、サビ終わりにかけて生命の力強さみたいな空気感をストリングスやピアノのsus4フレーズで演出してます。菅野よう子さんや坂本真綾さんのファンなので、お二人が関わっている作品にかなり影響を受けたアレンジに仕上がっています。

 

歌詞に関して、自分がアレンジさせていただいた『おひさまもいなくなって』という曲にかなり影響を受け、「生活と寂しさ」を「深夜〜明け方」に結びつけて書きました。ここ数年、夜をテーマに書いてますが、fall asleepの作詞を終えて"生活を軸にした"テーマが書きやすい気がしました。感じたことをほぼそのまま出せるくらいの手軽さが自分的に書きやすいのかなと思います。どういった曲調・シンガーを選ぶかはさておき、これからも生活の歌はたくさん作りたいですね。

 

メロディメイキングはここ数年マイナースケールも取り入れつつ、肝となる繰り返しフレーズはペンタとなるように心がけています。この曲もサビはわかりやすく「ドレミソシ(移動ド表記)」の5音を軸にメロディを作って繰り返しを誇張してます。フレーズ単位では、AメロがBメロに食い込んでシームレスに繋がるのも結構お気に入りポイントです。

 

2. Spica

https://youtu.be/CkXCQWsoWmg

ボカデュオという企画で、個人でVtuber活動をなさっている菖蒲もあねさんとコラボさせていただきました。

編曲に関して、chill trapの文脈を踏まえた、既存のchill trapにはない面白さの探索みたいなものがテーマです。3月くらいに『Raining』という曲のリアレンジをしていた関係で、8分の6拍子の中でHip-hopをやる音楽をもう少しやり込みたいと思っていたところ、タイミング良く、ボカデュオの曲として、future bassかchill trapやりたいという話の流れになっていたので、8分の6拍子chill trapに挑戦しました。

メロディに関しては、もあねさんの歌声的にロングトーンが綺麗な印象があったので、サビはロングトーンを盛り込みまくりました。メロディが緩やかな一方で、リズム隊の8分と4分の刻みが絡み合って独特のグルーヴの曲になり、かなり満足してます。

歌詞は春の夜空に見えるスピカをテーマに書きました。スピカは連星だし、ボーカルはデュエットの方がいいよな、というノリで書きましたが、短いスパンでの製作だったのであまりシナリオを作り込めなかったなという気持ちがあります。ストーリーモノの歌詞は音のつながりだけでなく意味のつながりもより意識して書けるようになりたいです。

 

以上。